南インド マドラス日記 1
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'99.09.24

マドラス市内にある植物園へ。写真撮影禁止だったので写真はありませんが、ここは『超アジア通』で小林聡美がムービーダンスのロケをしたところです。マドラス市民でも気が付かないような質素な入り口で目立ちません。中に入ると車の音やクラクションも聞こえなくなる程静かで綺麗に掃除されてます。映画の撮影にもよく使われるそうですが、普段は植物を販売しているところだそうです。

市内の撮影所で休憩中の役者さんたち。一番右の人に見覚えはありませんか?『アルナーチャラム』で恐怖のお婆さん役を演じられていたヴァディヴァッカラシさんです。今回の映画でもフケ役みたいですが実際はお若い方のようにお見受けしました。撮影の合間にも携帯電話でやり取りしていて、お忙しそう。真ん中の人がヒロイン役のウーティさん。とても綺麗な人です。顔が小さいのでスタイルがとてもよく見えます。長い髪はつけ毛だそうです。
グリーンのサリーの人は『アルナーチャラム』でラジニの育ての母親役で出演されていた方です。その右の人がこの映画のヒーロー役の方。一番左の方は、この道35年のベテランコメディアン スワティさん。撮影の合間にも笑わせていて、ムードメーカー的な存在。
いよいよ撮影開始。さっきまで談笑していたのにいきなり撮影に入ってしまいました。台詞はいつ覚えたのだろう?頭に入っていたのかな?カメラに写らないところにはこのように沢山の人が居ます。なーんの仕事もしてないような人も居たけど。チャイ専属の人まで居て、そこら中の人に配って廻っていました。撮影に気を取られていると財布を盗まれる事があるそうで、注意していないと危ないそうです。役者さんも盗まれたりするのだそうな。

一台のカメラをクレーンに乗せて撮影したり、レールに乗せて移動しながら撮影したりと大忙し。半日の撮影でも、実際に使われるは30秒くらいのものなのではないでしょうか。映画の撮影って時間が掛かるんですねぇ。

ヒロインをおばあさんが殴る場面があったのですが、本当に殴っていました。指輪が痛かったと撮影後に話しているのが聞こえました。

レフ板係の人たち。

これにライトが加わるので、役者さんたちは相当に熱い思いをしているはず。

撮影所を覗く人たち。やっぱり気になるよね。
帰り際に撮影をお願いしました。お隣の方はおかあさん。女優さんにはお母さんが同伴する事が多いそうです。なぜか。それは悪い虫が付かないようにだそうで。ヒロインを演じる女優さんは、ヒロインを演じられる期間が短いので、入れられるだけ仕事を詰め込むのだそうです。一本の映画の撮影に5ヶ月ほど掛かるのが普通だそうで、何本も掛け持ちするのだそうです。
マドラス郊外にあるフィルムシティのセット。ペンキは禿げてるは、草は伸び放題だわでゴーストタウンの様相。最近は手入れが行き届かなくて、映画の撮影にはあまり使われないそうです。予算の少ないテレビ局とかが利用するのだそうな。この日は映画学校の生徒さんが撮影しているだけでした。

こちらもセットの神様(?)やっぱりペンキが禿げていて痛々しい。周りにゴミもすごいし。
マドラス市内のビデオ屋さん。入店したと思ったら停電。急いでエンジン式の発電機を回してました。「ラジニの映画は?」と聞いたら出るわ出るわ。テーブルの上いっぱいに出してくれました。ビデオの値段は忘れてしまいましたが、私が購入した『SANGAMAM』のCDは350ルピー(約1000円)でした。日本と比べたら安いですが、インドの物価を考えるとかなり高価な気がします。カセットテープの方が一般的らしく数も種類も豊富でした。
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