マドラス日記 '02/09
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2002年9月17日

 朝、ホテルからMeenaさんの家に電話をしてみる。昨日、「明日も撮影があるから電話して」と言われていたのだ。
しかし、通じない。何度電話しても同じだ。諦めて、アショカさんの家から電話しようとホテルを出た。

 ホテルを出ると壁にMeenaさんの笑顔が輝いていた!
昨日のMeenaさんの言葉通り、20日から公開される「Namma Veetu Kalyaanam」のポスターである。
 このポスター、昨夜のうちにChennaiの街中に貼られたらしく、あちらこちらで見かけた。
映画が公開される時とはこういうものなのだなぁ。話には聞いていたが実際に体験すると、感慨深いものがある。おかげで、朝からハイテンションになってしまった。

 隣には「Baba」35日公開記念ポスター。
 バス停の裏には別バージョンが!

 アショカさんの家からMeenaさんの家に電話してみる。やはり通じない。そこで、前回密かに入手した携帯電話に掛けてみた。
おお!通じる!
出たのはMeenaママであった。Meenaさんがどこで撮影をしているか聞いてみるが、よく判らないらしい…かろうじて判ったのはV.G.Pの近くだという事。
V.G.Pというと…あそかな?私には確信は無いが思い当たる場所があった。それは、以前Prashanthのチョコレートの撮影見学をしたゲームセンターである。あそこは最近のタミル映画でよくロケーションに使われているのだ。ちなみに「Baba」もロケされていた。マニーシャがBabaに映画のチケットをねだるシーンがそうである。あそこは映画館では無く、本当はアミューズメントパークなのだ。もし違ってもダクシンチットラやインドのディズニーランド事ディジーワールドあたりを当たれば、どれかはヒットするだろう。

すでに会社に行ってしまったアショカさんに電話し、V.G.Pに行きたいむねを伝える。アショカさんは助手を使っていいと言ってくれた。Meenaさんに逢う為である、遠慮なくアショカさんの言葉に甘える。
アショカさんの助手の若い男の人の運転するバイクの後ろに乗って一路V.G.Pを目指す。

チェンナイの市内からおよそ30km。ゴールデンビーチやディジーワールド、例のアミューズメントパーク、ダクシンチットラなど思い付く所をすべて回ってみたが、どこも撮影を行っていないという。色々な人に尋ねると、「映画の撮影ならあそこだ」と教えてはくれるのだが…どれもハズレ。

 チェンナイ市を抜けてしばらく行くと、どこかで見た橋が掛かって居た。
こ、この橋はもしかして!

 やっぱりそうだ!
「Avvai Sanmughi」のラストシーンでMeenaさんが飛び込んだ橋じゃないか。

 しかし、この辺りはすばらしく綺麗な景色が続いている。チェンナイの喧騒が嘘のようだ。

 この橋のたもとには売店があって、ここに居たおじさんがボート屋さんのマネージャーを紹介してくれた。このマネージャーも親切な人で、他に撮影をやっていそうな所へ電話して聞いてくれた。あちこちに電話してくれたが、残念なことに撮影を行っているところは無いと言う。お礼を言って引き上げる。帰り間際に「この橋はAvvai SanmughiでMeenaが飛び込んだ所でしょう?」と聞いてみる。「そうだ。他の映画にも沢山使われているよ」と教えてくれた。

 売店に戻り、再びMeena邸へと電話してみる。今度はお手伝いさんらしい人が出て、やっぱり判らないと。う〜ん、よし!Ajithの事務所に聞いてみよう。思いきって電話する。「Ajithはどこで撮影をやっているの?」(今、冷静に考えてみると恐ろしい質問をしたような気が…)「Ajithはマハバリープラムの方に行っている」との事。(よく教えてくれたな〜)ガ〜〜〜ン!!
マハバリープラムはまだ50kmくらい先じゃないか!ガックシ
自分で運転しているのなら50kmくらい走るのだが…諦めて戻る事にする。
 帰り際、Thyagaraja映画館の前でオートバイを止めてもらう。
この映画館は一際派手だ。

 歴代の州知事の顔が…。
そして2006年にはラジニの顔が描かれている!
 例のスクリーンを裂かれ、フィルムを燃やされた映画館がここ。
普通、代わりのフィルムは中々届かないらしいが、ラジニはすぐに替えのフィルムを送ったそうだ。

 アショカさんの家に戻り、奥さんのチェラさんに事の顛末を話す。

 する事が無くなったのでVadapalaniに行く。「Namma Veetu Kalyaanam」の大看板を写真に納めるのだ。
本人に会えなかったので、せめてポスターだけでも…

 おお!別バージョンを発見!
 「うんこ」じゃないよ。
今年乗りに乗っているVikramの「King」が上映されているAVM Rajeswari映画館。

 これが「Namma Veetu Kalyaanam」の大看板だ!

 この看板の近くにあるSaina Video VisionにMeenaさん出演のマラヤーラム語映画のVCDが入荷していないか寄ってみた。すでに顔なじみ。おばさんが「あら、元気?」と尋ねてくれる。新作はRakshasa Rajavuという映画のビデオしか無いとの事。もちろん購入する。

 これはタミル語映画雑誌「DIGI CINEMA」の大きな看板。

 一度ホテルに戻り、シャワーを浴び夕食を食べに出かける。某日本食レストランだ。今まで何度も行きたいと思っていたのだが、機会を逃し続けていた。今日こそはと勇んで出掛けた。

 いやー面白かった。「Baba」についての裏情報聞きまくり。
なんとこのレストランのお客さんが「Baba」に出演しているのだった。しかも、連日このレストランで撮影の会議が行われて居たという。他にも公に出来ない裏話をたくさん聞いて充実した一日が終わった。Meenaさんには会えなかったけどね。

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